2chは関心のあるテーマがない限りはほとんど見ていないのだが、新宮様ご誕生に関して、「きっこのブログ」と「乙武洋匡オフィシャルサイト(のブログ部分)」が炎上しているとのこと。「きっこのブログ」の方は、当該記事を「公開の順番を間違えた」という理由で削除したとのこと。ソースはこちら。「きっこのブログ」がどのような方面や理由で有名なのかは、各自調べられたし。ここで簡潔に説明する気力はない。
「きっこのブログ」の方の元記事の全体は、2ch内を探してくれればどこかから見つけることができると思う。例えばこういうことが書かれていた。
|
(前略)
なんか、こんなことばっかで、この国、どうなっちゃうのかな‥‥なんて思ってたら、今度は「キコさま」かよ?あたしと名前が似てるから、イヤでも気になっちゃうけど、亀田のバカや安倍のクズと同レベルっていうか、ヘタしたら、坂東眞砂子にも匹敵しちゃうような恐ろしい「出産茶番劇」に、あたしは、開いた口から水子の霊が出てきちゃうよ、まったく。妊娠するたびに、ソッコーで男の子か女の子か調べて、女の子だったら、スマップの殺人鬼、中居正広とおんなじ方法で、闇へと葬り去る。そして、その次も、女の子だったから、またまた闇へと葬り去る。そして、その次も‥‥。
こんなことばっかやってるから、体がボロボロになっちゃって、マトモな出産もできなくなっちゃったのに、それでも、やっとこさ待望の男の子だったからって、今度は手のひらを返したように、国をあげてのお祭り騒ぎ。挙句の果てに、「帝王切開します」って発表された時点で、ニポン中、世界中の誰もが、「ああ、やっと男の子ができたのか」ってバレバレなのに、「生まれて来るまでは、男の子か女の子か知りません」なんていう白々しいコメントに、誰ひとりツッコミを入れられない今日この頃、皆さん、茶番劇はお好きですか?
‥‥そんなワケで、単なる「出産マシーン」と化しちゃったキコさまは、例の気持ち悪いニヤニヤ笑いで、「よっしゃ!もらった!」とかって心の中で叫びながら、小さくガッツポーズでもしてんだろうか?ま、雲の上のことなんか、あたしにゃ関係無いけど、こんなくだらない茶番劇を全国ネットで朝から晩まで放送するテレビ局のバカさかげんには、心の底から呆れ果てちゃうね。オマケに、皇室関係のニュースのたびに登場する、薄気味悪いオッサンやオバサンたちの歯の浮くようなコメントの数々には、口の中にアルミ箔のカタマリを入れて、カシカシカシカシカシカシって噛み続けるのとおんなじくらい不愉快な気分になる。
(後略) |
乙武洋匡ブログの方には、二日にわたり、このように書かれている(こちらは削除されていないので現在形で書いた)。
|
2006.09.07
紀子さま出産
世間は昨日から「めでたい、めでたい」と騒いでるけど……
ひとつの命が誕生したことがめでたいの?
それとも誕生した命が「男児だったから」めでたいの?
どちらにしても。
これで、また大事な議論は先送りにされてしまうんだろうなあ…。
|
|
2006.09.07
深くお詫びします
2ちゃんねるを中心に、たいへんな反響を呼んでしまっているようです。 お騒がせして、たいへん申し訳ありません。
言葉足らずの文章を書いたために、多くの方の誤解と憤りを招いてしまったことを、深くお詫びするとともに、弁明させていただければと思います。
まず、今回、親王のご誕生を「めでたくない」と考えているように受け取られる文章を書いてしまったことを、深く、深く、反省しています。
むしろ、僕は親王のご誕生を「おめでたいこと」「よろこばしいこと」だと思っています。それは、性別の如何を問わず、ひとつの命が誕生したことを「よろこばしい」と思っているのです。
ところが、ご誕生を受けてのマスコミ報道や世論には、少なからず「男の子でよかった」という風潮が感じられました。そのことに、僕は抵抗を感じてしまったのです。
男であろうが、女であろうが、皇室であろうが、民間人であろうが、命の重さは等しく、尊ばれるもの。そう思っていた僕には、内親王がご誕生した時よりもはるかに舞い上がった今回の慶事ムードに違和感を覚えてしまったのです。
どんな命でも尊いはずだ。
その結論を急ぎすぎたあまり、ご誕生に対するよろこびの気持ちを欠いた表現となってしまいましたことを深くお詫びするとともに、みずからの文才のなさを恥ずかしく思うばかりです。
最後に、僕と同様の疑問を感じていた友人からのメールを紹介させてください。
「テレビで『親王以外にも今日生まれた子おめでとう!! 』なんてセリフを言ってくれるアナウンサーいたらカッコイイのになあ」
思慮が足りず、みなさまにはたいへんご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫びします。
|
きっこのブログの記事へのコメントとしてはmakatoさんが、乙武洋匡ブログ記事へのコメントとしては玄倉川氏がお書きになっているので参考にしていただくことにして、私が感じたことに絞って書く。
どちらの記事に対しても、思想・信条の違いは別にした上で、大きな嫌悪感を感じる。その理由は、どちらの記事も、詳しい説明が必要な部分を「前提」とした上で感情論に走っているからである。言い換えれば、読者にとって最も説明して欲しい部分(=人間同士で意見が分かれると予想できる部分)を、「みんなもこう思ってるでしょ?」という姿勢でスルーしているからである。私はこういう姿勢を「重要論点の前提化」と呼びたい。
きっこのブログの方は、
>妊娠するたびに、ソッコーで男の子か女の子か調べて、女の子だったら、スマップの殺人鬼、中居正広とおんなじ方法で、闇へと葬り去る。そして、その次も、女の子だったから、またまた闇へと葬り去る。そして、その次も‥‥。
私に限らず、率直な疑問として、
「眞子さまと佳子さまはなぜ中絶されなかったの?」
「二人までだったら女児も中絶されないの?」
「二人までという根拠は?」
などが、滝のようにほとばしるだろうが、これらに関して一切説明がない。このままでは、この発言は自称「きっこ」が「何を妄想ぶっこいてんだ」としか思えない。
さらに、
>単なる「出産マシーン」と化しちゃったキコさまは、例の気持ち悪いニヤニヤ笑いで、「よっしゃ!もらった!」とかって心の中で叫びながら、小さくガッツポーズでもしてんだろうか?
紀子さまの笑顔が気持ち悪いかどうかは人によるだろうし、「よっしゃ!もらった!」って何を?男児をもうけたことで、現行制度の下では、まちがっても大けがなどさせてはいけないという「重圧」だけが、女児より何倍ものしかかるであろうことは容易に想像できるであろうに…紀子さまはそういう重圧を受けることを「気持ち悪いニヤニヤ笑い」で「よっしゃ!もらった!」と進んで受け入れるマゾヒストであられるとでも言いたいのであろうか?残念ながら、私の読解力では、この記事はそうは読み取れないのだが。この記事を書きながら、そんな想像すらできずに、男児をもうけたことを単に「得」と捉えている、頭の悪い一般人が、自分では気の利いた皮肉たっぷりに現状を揶揄している「つもり」である、それこそ「気持ちの悪いニヤニヤ笑い」を浮かべている頭の弱い人の姿しか浮かばない。
また、
>雲の上のことなんか、あたしにゃ関係無いけど、こんなくだらない茶番劇を全国ネットで朝から晩まで放送するテレビ局のバカさかげんには、心の底から呆れ果てちゃうね。
本当に関係ないと思っているのなら、なぜこのような記事をアップしたのであろうか。これだけ「キコさま」をこき下ろしているのだから、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」ぐらいに皇室を憎んでいるようにしか読めないが。関係ないのなら、憎しみも皮肉も浮かぶはずがなかろうに。
ちなみに、皇室関係費は、我々の血税が使われているという点で、少なくとも金銭的にはきっちりしっかり「関係している」のだが、その点を無視してまでことさらに「あたしにゃ関係無い」と書くところあたり、むしろ逆に皇室に対する歪んだコンプレックスを感じざるを得ない。
こういう点を総合すると、この記事は、もともと「皇室ダイキライ」な人に対してしか書かれていないものであると判断せざるを得ないのだ。このブログの注意書きなどに、皇室嫌いの人を読者対象に指定しているような文言は見受けられない以上、皇室が嫌いなら嫌いで、不特定多数の読者が納得はできないけど一意見として理解はできる程度の説明が必要であっただろうに。
乙武ブログの方は、
>どちらにしても。
>これで、また大事な議論は先送りにされてしまうんだろうなあ…。
この書き方では、「どちらにしても、大事な議論(おそらく、皇室典範改正問題だと思える)は先送りにされてしまう」とつないで読まざるを得ない。
ということは、乙武氏自身が、どちらがめでたかろうが、皇室に新しい男子がお生まれになったことで、「大事な議論」とやらが先送りにされたことを「嘆いている」と、私などは読まざるを得ない。
にもかかわらず、
>まず、今回、親王のご誕生を「めでたくない」と考えているように受け取られる文章を書いてしまったことを、深く、深く、反省しています。
>むしろ、僕は親王のご誕生を「おめでたいこと」「よろこばしいこと」だと思っています。それは、性別の如何を問わず、ひとつの命が誕生したことを「よろこばしい」と思っているのです。
そう思っていると表現していると言うには、「紀子さま出産」の記事はあまりにも説明が足りない。皇室にお子様がお生まれになったことが「おめでたいこと」であることを前提に、
>世間は昨日から「めでたい、めでたい」と騒いでるけど……
と書いているということ?? …どうにも理解できない。「確かにとてもおめでたいことだと思う」のひとことが、なぜ入れられなかったのだろうか。
厳しいコメントでは、「おめでたいと思うことが当然だ!」などというものもあったが、おめでたく思わないというのもあっていいと思う。日本には言論の自由という権利があるので、天皇制反対、皇族ダイキライ、天皇制などというものがあるから差別はなくならないのだと思うのなら、それをしっかり書けばいいと思う。それが私の考えである。
「深くお詫びします」の記事の方に、
>男であろうが、女であろうが、皇室であろうが、民間人であろうが、命の重さは等しく、尊ばれるもの。そう思っていた僕には、内親王がご誕生した時よりもはるかに舞い上がった今回の慶事ムードに違和感を覚えてしまったのです。
>「テレビで『親王以外にも今日生まれた子おめでとう!! 』なんてセリフを言ってくれるアナウンサーいたらカッコイイのになあ」
などと書いてあるので、ここから「民間人と皇室の間で、新しく生まれた子に対する認識の違いがあってはならない」という彼(ら)の価値観が読み取れる。だとしたら、その思いが「紀子さま出産」にも透けて現れていたのだから、「紀子さま出産」の記事をあえてポエティックに書いたのは、自分のブログの読者の多くが「民間人と皇室の間で、新しく生まれた子に対する認識の違いがあってはならないと思っている」という前提でこの記事を書いたということではないだろうか。
だとしたら、乙武氏は、天皇制をめぐり、多くの日本人が様々な意見を持っているという現状にあまりにも鈍感である。
私は、「自分に都合が悪いからコメント欄作らないんでしょ?」などという頭の悪い煽りをするつもりはないので、乙武氏がそういう姿勢でこれからもブログを書き続けるのであれば、遠慮なく、コメント欄は作らなければいいと思う。きっこのブログのように。
正直に言って、私は彼らの言論活動に、プロとしての価値を全く見いだしていないので、彼らのブログが、一般人がただ感じたことを、読者のことを想像せずにただ垂れ流すようなものであっても、何も感じない。私がこの記事を書いた動機は、説明が必要なところを「前提」にしてしまい、なおかつ文章の大部分を感情的に書いてしまうと、第三者からは情けない記事に見えるのだなということを、他山の石として覚えておきたいということである。
ただ、誤解してほしくないのだが、だからといって「これらのブログが炎上して当然だ」というつもりは毛頭ない。例えば乙武ブログの方は、コメント欄や2chで、
>やっぱり五体不満足だからひねくれちゃったのかな
などの差別的発言がかなりの頻度で出現するところを見ても、ここで騒いでいる連中にいささかの「義」も「理」も感じ得ないからだ。こういう輩に「ネットウヨ(ネット右翼の略)」などというレッテルを貼るバカにも、そのねじれたひがみに苦笑せざるを得ないが、右翼だろうが左翼だろうが中道だろうが、言論を戦わせる際に、身体的特徴や職業など、そのテーマとは関係ない論点をあげつらって相手を批判することを「誹謗中傷」と呼ぶ点は同じである。まぁ匿名だからいい気になって図に乗っているのであろうが、それだけに始末が悪い。相手を激しく非難するときも、その非難が妥当であると読者に思わせる根拠が必要であろう。読者に理解できる文章を書きたければの話だが。
最近のコメント