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2006年12月

2006-12-22

本間政府税調会長の辞任で首相の「任命責任追及」って…

 マスゴミも野党も、そして与党もどこまでピンボケなのか…。

本間氏辞任、政権運営へ影響必至…野党は首相追及へ(読売、06.12.21)

 安倍首相が政府税制調査会の本間正明会長の辞任を了承したのは、本間氏の公務員宿舎入居問題に対する批判が収まらない中、政権への打撃が拡大するのを避けるためだ。

 しかし、野党は首相の任命責任を厳しく追及する姿勢を示しており、今後の政権運営への影響は避けられそうにない。

 本間氏の公務員宿舎入居問題が今月中旬に発覚した後、塩崎官房長官が記者会見で「法的には問題ない」と繰り返すなど、政府は本間氏の擁護に努めてきた。

 しかし、財政再建のために公務員官舎などの政府資産の売却を積極的に訴えてきた本間氏への国民の反発は厳しかった。20日には、公明党の斉藤政調会長が「選挙への影響がある。ご本人が自ら決せられることと思う」と公然と語るなど、与党からの批判も強まった。世論や与党の動向を見誤った首相官邸も、年内に問題を決着させるよう、方針転換せざるを得なかった。

 首相や塩崎氏が本間氏を擁護したのは、本間氏に対する批判には、経済や税制に対する「路線闘争」の側面もあったからだ。

 首相の意向を受けて政府税調会長に就任した本間氏は、経済成長による税収増で財政再建を果たそうとする「上げ潮」路線に沿った議論を進め、12月1日には企業の投資促進税制を柱とする07年度税制改正答申をまとめた。

 これに対し、自民党税調は来秋以降、消費税を含めた税制の抜本改革論議を行う姿勢だ。14日に決めた与党税制改正大綱でも、消費税を含めた税制の抜本改革の必要性を明記しており、政府税調と党税調の意見の相違は早晩、深刻な対立に発展すると見られていた。こうした中で本間氏を辞任させれば、首相の経済政策が後退する印象を与えかねないというわけだ。

 実際、自民党税制調査会小委員長の町村信孝・前外相は21日、本間氏の辞任について、「当然の判断だ。もっと早ければよかった」と語った。「上げ潮」路線を支持する自民党の中川幹事長も21日、「本人が『国民の理解を得ながら仕事をすることができない』と判断したのだから、仕方ない」と述べた。

 与党側は本間氏の辞任で、「これ以上政権への影響はない」(北側公明党幹事長)と問題の幕引きを図る考えだが、野党は攻勢を強めている。民主党の高木義明国会対策委員長は21日、「国会閉会中だが、首相の任命責任を国会の場でただしたい」と述べ、衆院財務金融委員会などで閉会中審査を求める考えを示した。

 

 この問題に関する最初のツッコミは、「誰が本間氏を公務員宿舎に入れるようなお膳立てをしたの?」ではないの?なのに、マスコミも野党も与党も、この方向からのツッコミが全くないのはなぜ?????誰か教えてくれ。

 本間氏が強引に「俺を公務員宿舎に入れろ!」とゴネたのなら、これだけのバッシング(今流行中)もわからないでもないが、財務省なり首相官邸側の誰かがお膳立てしたとすれば…本間氏を追い落とすために、週刊新潮へのリークも含めた巧みな「本間追い落としシナリオ」が用意されていた可能性さえある。特に、本間氏は「竹中ライン」の一端であるから、この一件に、竹中ラインの殲滅を狙った守旧派官僚が一枚絡んでいる可能性は、私としては250%ぐらいの可能性があると感じる。

 本間氏の酒癖の悪さも喧伝されているが、酒は自腹で、なおかつ政府税調会長としての職務さえきっちり行っていれば、特に問題はないと思う(酒に基づく暴行など、法令違反をしていないというのはもちろんであるが)。それより、前の政府税調会長である石弘光氏が、政府税調会長としての報酬(給料類全て)を全額国に返上していたことが少しずつ「美談」としてもてはやされ、「美談」が「お上はこうあるべし」という「強制」に変わっていくような雰囲気が恐ろしい。政府税調会長はただの名誉職ではなく、ほぼ毎年変わる税制の方針を政府側の代表としてとりまとめる、財政的には極めて重要なポストである。特に、自民党税調会長とも主張を調整しなければならず、時には自民党のいわゆる「族議員」たちとも反目し合う関係となる。そのような「重責」を担う人に、これからは「無給」を強制しようとする雰囲気…教育基本法改正よりよほど恐ろしい問題である(笑)。

 

 私は本間氏の教科書で経済をちょこっとだけ勉強したこともあるので、お上に対する「むかつき感」だけで「辞任して良かった!」と騒ぐバカどもと同じ気分にはなれないな。日経から出ていた『ゼミナール 日本財政入門』や『ゼミナール 日本経済入門』あたりである。彼の理論は、私の弱い頭では全てが理解できるとまでは行かなかったが、当時の経済学教科書の中ではかなり丁寧に書かれており、がんばって読み込んだ記憶はある。そういう意味で、私の中では彼は「粘りの人」である(もちろん、ゴーストライターなどをメインに使っていなければの話だが)。

 あ、「企業減税ばっかりやりがって!」という気分で「本間たたき」をやっている「自称庶民」はいるかもな。だとしても…次の政府税調会長が所得税減税をまた行うという保証はどこにもない。だとすると、こういう発想で彼をたたいているのか。「むかつくヤツはとにかく攻撃しておけ」っていう発想な。

 「むかつくヤツは叩いて首をすげ替えろ」という発想は、今問題になっている「いじめ問題」と、何ら変わらない構造であるということを、だれか指摘してやりなよ、自称「コメンテーター」諸君。そこの川原亜矢子!そこの星野仙一!そこの室井佑月!そこのデーブスペクター!…他にも山ほどいるな。ん?そんな問題あったっけだって?…さすが情報化社会、いやIT社会だよ。みんなあの厚顔無恥デブ堀江貴文に似ていくわけだな(失笑)。

 

 叩くにしても、何が、どのように、どのくらい問題なのかということを考えなければ、たとえば2ch的には「煽り」「遠吠え」で終わるのだが、これが集団になり、多少影響力が出てくると、news23のように、どれだけニュースをねつ造・歪曲しても、影響力さえ出れば「正義」である、という発想になり、図に乗っていく…これもいじめの構造に酷似している。

 …これってバカサヨクが散々叩いている意味での「右傾化」じゃねえのか?それとも、バカ左翼的には、「反権力・隷中・隷韓」なら何でもありということか?これも誰か、親切な方に教えていただきたいものだ。

 

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2006-12-18

相変わらずの「筑紫哲也教」大バクハツ<教育基本法改正 委員会可決の報道

 教育基本法改正案が参議院の特別委員会で可決されたのが14日木曜日である。その後15日の本会議で可決されたとのことだが、私はまたもやたまたま14日のnews23を見ていた(15日の方は仕事があったので見ていない)。先週はいろいろな特番で日テレ系の「ニュースゼロ」の開始が遅れたため、11時台のニュースはこのnews23しかないという大変お寒い状況(※1)であったが、そのせいでまたもや「筑紫哲也教(狂?) 洗脳大放送」をたっぷりと堪能することができた。誠に不本意ではあるが。

 番組ではこのニュースをトップでとりあげ、学者などの「有識者(※2)」に意見を聞く「公聴会」の後、ほとんど審議をせずに野党反対のまま、与党多数で法案を可決した経緯を紹介し、「公聴会は何のためにあるのか。有識者に意見を聞きたいのであれば、公聴会の後でもっとじっくりと議論してから採決すべきであろう」という方向からの与党批判を繰り返し繰り返し、徹底的にやっていた。

 

 うん。「このニュース」の「事実のこの切り取り方」だけを見れば、視聴者の多くはきっと筑紫哲也(と愉快な?仲間たち)が狙った通りに

「何て強引な手法でこの重要な法案を可決するんだ!まったく今の与党はけしからん!これからの日本は一体どこに向かっていくのか?(←この最後のセリフが重要。これが、news23の底流を流れるリビドーの一つね。奴らは困ったら、バカの一つ覚えのようにこの方向で特集を組む。)

と思うのだろうな。現に、「教育基本法」でブログ検索をすると、まぁ出るわ出るわ…「これで日本は戦前の軍国主義にもどるぞおおおお!気をつけろ!」系の記事が。検索したブログの7割くらいだな。

 

 ところが実際に調べてみると、最後の公聴会は12日(火曜)に行われており、14日の委員会採決までに、13日、14日で合計約9時間もの審議が行われている。公聴会で得られた「有識者」の意見が「貴重」なものであるならば、この公聴会の後の9時間にわたる審議の中で、さぞかし野党議員はこの有識者の意見を使って、教育基本法の条文そのものについて徹底的な議論をしているだろうと思っていたのだが…参議院インターネット審議中継を見る限り、審議時間のほとんどは「やらせタウンミーティングたたき」に費やされている。

 …「有識者」の「貴重」なご意見はどこ吹く風、「タウンミーティングたたき」にいそしみ、実際の改正案の条文の検証をほとんど行っていないのは、民主党や社民党を中心とする「野党」に他ならないのだが。

 では、「やらせタウンミーティング」は、教育基本法改正にとって、どのくらい重要な論点なのか。

 例えば、yoさんのブログでは、繰り返し「やらせタウンミーティングは世論誘導だ」と息巻いているが、教育基本法改正案に賛成する人々の、一体何割が、「タウンミーティングでの意見を聞いて、教育基本法改正は正しいと思った」という人々なのだろうか。私などは、そもそもタウンミーティングで教育基本法改正賛成の意見が出ていることさえ全く知らなかったのだが。実際には、やらせタウンミーティングが世論形成に与えた影響など、あったとしてもきわめて微々たるものにすぎないし、教育について日々感心を持っている一般国民は、教育基本法の条文そのものの妥当性を考察し、賛成か反対か考えているだろう(※3)

 

 こう考えれば、この日の筑紫哲也教的な角度から言えば、この法案成立を阻止するために、公聴会での「有識者」の意見を最も活用すべきなのに、その「本業」を最もおろそかにしていたのは、他ならぬ「野党」議員たちということになろう。

 にもかかわらず、この宗教番組news23では、このような角度からの報道や解説、批評などは一切行われなかった。ただ与党の強引さが視聴者の記憶に残るような番組作り…強引だったのは野党ではないか。朝鮮中央放送も真っ青の宗教放送である。

 しかもこの宗教番組では、「識者」の中でも、「教育基本法改正反対」の立場の人ばかり紹介をしている。実際に審議中継を見ると、賛成の立場で語った「識者」もいたのだが、そういう報道も一切なかった。まるで、どの識者も教育基本法反対であると言わんばかりである。この点でもこの宗教番組は「宗教」ぶりをいかんなく発揮していた。

 

 こういう宗教放送に釣られる人も実に多いようである。繰り返しになるが、「教育基本法」でブログ検索をかけると、7割以上が「けしからん!」系の記事である。こういう人たちって、何にけしからんって怒っているのだろう。

 私の怒りの矛先はもちろん、news23を始めとする各種宗教放送だ。教育基本法改正よりよほど恐ろしい現実である。

 

12/18夜 追記

 ちなみに、今回のバカな野党のていたらくは、 共産党や社民党も含めた野党共闘を何とか進めようとした小沢民主党の作戦ミスによるところが大きいと言わざるを得ない。「日本を愛する心」など、愛国心の記述については、社共よりもむしろ自民党案に近い改正案を提出した民主党が、社共と共闘しようとしている時点で、作戦的にはすでに終わっている。その「ゆがみ」の結果が、衆議院での「強引な審議拒否理由作り」と、参議院での「焦点ボケな議論の繰り返し」であった。このあたりについては、以下のブログが鋭く指摘してらっしゃっている。

 

「教育を語る資格がない」のは民主党だったのでは??迷走する野党第一党の行方?(クルトの葉隠な日々 様)

 「愛国心の表現」、「宗教心」など幾つかの部分ではむしろ与党案より評価されたていた対案を出しておきながら、夏の参院選に向けた共闘体制つくりと言う「目先の利益」にとらわれた社民・共産との協力を優先させた結果の欠席戦術という意味不明な動き。

 参院においては私のような改正賛成派が改正理由に挙げた「日教組の存在」が報道・世論調査等で明らかにもかかわらず、参院特別委員会において質問に立った民主党委員は全て「日教組出身」という、自らがいぜん労組に依存している体制だったという「ばからしいほどのわかりやすさ」。

 

 

参考  「麻生大臣の罷免要求が通らないから教育基本法を審議拒否」という矛盾(当ブログ)

 ・衆議院での野党の行動がいかに自己矛盾に満ちたものであるかについて書いた。

 そして今日も、今年も筑紫哲也ビーム炸裂(当ブログ)

・もう2年前の記事だが、2年前も…変わらないねこの番組は。「頑固一徹!宗教一徹!」だな。どこかのラーメン屋みたいだ。客の多くは食い続けているうちに、「うまい」と思わされているのだろうか。それにしては微妙な客数(視聴率)だな…。

 

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※1 ニュースゼロもかなりひどい番組である。川原亜矢子がコメンテーター顔で履修漏れ問題についてしたり顔で論評していたのには悶絶した。メインキャスターの村尾氏も、解説や論評なのかニュースのリピートなのかわからないぐらいのピンボケの発言ばかりである。これじゃあ「11時台ニュース」は不毛のままだろう。10時台のNHK「ラジオ」を聞くか、11時半のニュースジャパンを待つしかないわけだな…たまにテレ東のWBSも見るが、経済ニュースと言うよりマーケティングニュースばかりに偏っているからほとんど見ない。

 

※2 実際の公聴会を見ると、なぜか現役大学生が「公述人」として登場したりするなど、必ずしも国会に呼ばれるゲストが全て「識者」であるかどうかは微妙だ。あの「高橋哲哉」もしゃべったらしい。ますます微妙である。

 

※3 むしろ、ほとんどの一般国民は、マスゴミからの上記のような「宗教放送」をただ鵜呑みにしてるだけじゃないの?鵜呑みにしていないと言うのであれば、現行の教育基本法と与党の改正案を少なくとも比較しながらこの問題を検討しているはずなのだがねえ。ブログ検索をしても、そういう記事はほとんど見あたらない。多くのブロガー諸氏は

「愛国心を強制されるってむかつかねえ?」

レベルである。「愛国心=政府の言うことに全てマンセーする姿勢」レベルの極めて幼稚な言語解釈力(想像力)に基づく感情論がいかに多いことか。こういうところにも昨今の学力低下の影響を強く感じざるを得ない。この「愛国心の意味」についても、野党は全く「つっこんだ議論」を行っていない。これについては機会があれば別記事で書く。

 

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