…この問題に関しては、語る前から徒労感に苛まれてどうにもならない。しかし…いろいろ調べてみると…また野党がやらかしているみたいだ。
1月27日(土) 柳沢厚生労働大臣 講演でいわゆる「女性は産む機械だ」発言を行う
1月30日(火) 野党3党の党首(民主党・社民党・国民新党)が、安倍首相に対し、柳沢大臣の罷免を受け入れなければ2006年度補正予算案審議をボイコットすると脅迫
2月1日(木) 脅迫通り、野党3党、2006年度補正予算案審議をボイコット
2月3日(土) 野党3党、柳沢大臣の罷免が受け入れられない限り、国会審議をボイコットし続ける方針を確認
2月4日(日) 愛知県知事選:与党の勝ち 北九州市長選:野党の勝ち
2月6日(火) 2006年度補正予算案成立
2月6日(火) 野党3党、状況が何も変わらないのに、手のひらを返したように国会審議復帰で合意
理由として、「野党内で『これ以上の審議拒否には世論の理解が得られない』という声が高まった」という発言を挙げている(by読売)。
民主党の小沢代表、社民党の福島党首、国民新党の綿貫代表が6日夜、国会内で会談し、国会審議に復帰することで合意した。国会は7日にも正常化する見通しだ。
3党はその後、国会対策委員長会談を国会内で開き、復帰の前提として、衆参両院での少子化対策に関する集中審議実施などを求めることを決め、与党側に伝えた。
共産党を含む野党4党は、女性を「子供を産む機械」と例えた柳沢厚生労働相の辞任を求め、1月31日から審議拒否を続けている。しかし、6日には野党が欠席する中、2006年度補正予算が成立し、野党内で「これ以上の審議拒否には世論の理解が得られない」という声が高まった。
3党首は、厚労相が6日の記者会見で、「若い人たちは『結婚したい、子供を2人以上持ちたい』という極めて健全な状況にいる」と発言したことを問題視し、会談を中断して首相官邸に塩崎官房長官を訪ね、改めて厚労相辞任を要求した。塩崎長官は「辞任する必要はない。国会の議論で発言について説明したい」と答えた。
ついでと言っては何だが、国会ボイコットを決めたときの記事を。
柳沢厚労相:野党3党が辞任要求 「産む機械」発言(毎日 07/01/30)
民主党の小沢一郎代表と社民党の福島瑞穂党首、国民新党の綿貫民輔代表は30日午後、首相官邸を訪れ、柳沢伯夫厚生労働相が「女性は産む機械」と発言した問題で、06年度補正予算案の審議入り前に柳沢厚労相を罷免するよう求める安倍晋三首相あての申し入れ書を塩崎恭久官房長官に手渡した。3党首はこれに先立つ会談で、柳沢厚労相が辞任しない限り予算審議に応じない方針を決めた。
3党首は申し入れ書で柳沢厚労相の発言を「女性蔑視(べっし)の発言であり、閣僚、政治家はおろか人間として許されない暴言」と批判した。
衆院予算委員会では31日に補正予算案の趣旨説明、2月1、2日に質疑が予定されており、与党は野党が欠席しても審議を行う構え。予算審議は冒頭から混乱する可能性が出てきた。
野党3党首会談ではまた、事務所費問題で疑惑をかけられた閣僚や自民党幹部は全員、資料を公表するよう求め、野党側も率先して公表することを確認した。愛知県知事・北九州市長選を前に、柳沢厚労相発言と「政治とカネ」問題で野党側の攻勢を印象づける狙いをうかがわせている。
…この記事のどこを読んでも、「柳沢大臣の罷免要求は、国会審議の重要性を上回る重要な問題なのだな」と我々一般国民が理解できるような、野党側からの「主張の根拠」が見あたらないのだが。
根拠もなく貴重な国会審議をボイコットし、「これ以上やっても世論の理解が得られない」という事情だか根拠だか知らないが「雰囲気(笑)」で、明日からはちゃっかり国会審議に復帰するこのバカ野党3党って…
うーむ。いい言葉が見つからない。言うなれば「ダニ」レベルか。ダニには甚だ失礼だが。
国会議員は読んで字のごとく、「国会」の「議員」であろう。その「国会」の「議員」が、「国会」の審議を拒否するということは、「本業」を「拒否」していることそのものである。そんなことは、あの福島瑞穂がよく言う「小学生でもわかる」理屈であろう。
その「本業」を「拒否」するからには、我々一般国民が納得できる程度の「根拠」が「説明」でき、その「根拠」が我々一般国民が「理解」できる程度のものでなければ、その「義」は立たないということも、これまた、「『義』という言葉が理解できる程度の高校生ならわかる」理屈である。少なくとも、野党側がアホみたいに繰り返す、「説明責任」という言葉は、そういう意味で使っているのではないのか?
では、今回の柳沢発言は、「国会議員」が「国会」の審議を「拒否」するに値する「重要」な発言なのだろうか。例によって白河お得意の「発言の生書き起こし」をやろうとしたが…「柳沢大臣のノーカット生声録音」がなかなか見つからない。かろうじて見つけたのがテレ朝のスパモニでの書き起こしである。いろいろ比べた中では、これが一番細かい書き起こしなのでそれをここに引用する(あ、朝日の2/1の朝刊にも同じ文面があるね)。
柳沢厚生労働大臣 講演での「女性は産む機械だ」発言 書き起こし(07/02/02 スーパーモーニングより)
??(前略byスパモニ)
では、人口の状況はどうか。平成17年の国勢調査を受けて、18年に年金の人口推計をやるわけです。(中略byスパモニ)
特に、2030年に例えば30歳になる人を考えると今、7、8歳になってなきゃいけない。
生まれちゃってるんですよ、もう。
あとは「産む機械」って言っちゃなんだけど、
装置の数が決まっちゃったってことになると、
機械って言っちゃ申し訳ないんだけど、
機械って言ってごめんなさいね。
あとは産む役目の人が、一人頭でがんばってもらうしかない。
2030年はもう勝負は決まっているとよく役人に言われる。
??(後略byスパモニ)
…で、この発言のどこが、野党の言う
>「女性蔑視(べっし)の発言であり、閣僚、政治家はおろか人間として許されない暴言」
なのだろうか。以下、批判を予想してみる。
1. 女性を「機械」にたとえるのが「女性蔑視」である。
→ 前後より、「産める人の数は一定」ということを強調するために機械というイメージ化をしたに過ぎない。「女性は機械なのだから、ガタガタ言わずに子どもを産め!」という主旨でこの発言をしているのならもちろん「この大臣が罷免されなければ野党が審議拒否」するのも理解できる、まっとうな(?)女性蔑視発言だが、この文脈で、柳沢大臣がこういう主旨の発言をしたとは私にはどうしても解釈できない。
まさか、「閣僚クラスの人間が、人間を人間以外のものに例えることそのもの」を問題にしているのか?だとすれば、昔は「中卒は金の卵」などと閣僚が平気で発言していたことも、野党が国会審議をボイコットするのが当然なくらいの「大問題」だったわけだ?今でも、例えば「日本人は戦後、馬車馬のように努力してきた」とある閣僚が発言すれば、それも野党が国会審議をボイコットするのが当然なくらいの「大問題」になるわけだ?
…このように、「文脈を無視」した「言葉の断片」を「糾弾の対象」にすることを「言葉狩り」と言う(ここは試験に出るぞ(笑))。ここまでの思考実験でわかるように、言葉狩りは何ら生産的な思考や議論、そして政策を生み出さない。要するに、バカ野党3党は、「この問題で騒げば安倍内閣はぐらつくだろう」と思ったに過ぎない。そう邪推(というか図星だと思うが)せざるを得ないほど、この「批判の主旨」は「理解不能」である。
もうこれでFA(ファイナルアンサー)じゃないの?野党側はとりあえず「女性を機械扱いした」というクローズアップのしかたで国民を煽っているだけなんだから(笑)。国民も随分とバカにされたもんだな。
え?不十分?しょうがないな。たまたま見ることが出来た「スパモニ」での批判意見に反論していこうか。(ここから長いぞ。覚悟はできたか?)
2. (朝日新聞論説委員 川名紀美) 後段(「あとは産む役目の人が、一人頭でがんばってもらうしかない」の部分)が問題。なぜ、女性が産めないのか、そこに思いが至らない人が、政策の中心にいることが問題。
→ ……絶句。この発言のどこをどう読めば、「今は女性が子どもを産まなくて困っている。俺たち政府はいろいろなことをしてやっているのに」という主旨で解釈できるのだろうか。
この発言はあくまでも講演の「一部」であって、もしもこの後に「だから私たち政府は、女性に快く子供を産んでもらえるような政策をたてて行かなければならないのだ」と続いていたら、この論説委員はどういう言い訳をするつもりなのだろう。
こういう思考実験をすると、この講演の「この部分の後」が一切公開されていないことに極めて悪質な「きな臭さ」を感じる。この講演の「この部分の後」が、批判派の言う通りの主旨であるならば、思い切って公開すればいいのに、なぜ彼らはしないのだろう…まさか「この部分だけテープに撮っていたなんていう人しかいなかった」などと言い繕うつもりなのかも知れない。最近のマスゴミは本当にこう言いかねないから困る。
この議論の場には、なぜかあの橋下弁護士がいて(※)、議論の序盤で「これを女性蔑視と取るのは国語力がないからだ」と序盤で斬って捨てていたが、この朝日さんの論説委員は、まさに、橋下氏が批判していた、「国語力がない」人間のようだ。これが、ここでも繰り返し指摘した「それが朝日クオリティ(SAQ)」である。
3. (自称ジャーナリスト 大谷昭宏) 少子化論議というと、子どもを増やす方向でしか議論をしない。そうではなくて、人口減少型の社会が予想できるのであれば、それに見合った国家像を組み立てればいい。それを、「産まないのはおかしい」「生まれてこないのは大変だ」と、あたかも子どもの数が少なければ国家は幸せにならないという発想で語っている。そう思っているから、こういう発言になるんだ。大臣やめろ!
→ ……これも絶句。今まで少しは大谷昭宏に説得力を感じていた部分もあったのだが、この発言のどこをどう解釈すれば、柳沢大臣が「産まないのはおかしい」と発言していると受け止められるのだろう。
さらに言えば、現状の賦課方式における年金負担のアンバランスを考えても、マクロ的には「子どもが生まれてこないのは大変だ」というのは、柳沢大臣の発言とは全く関係なく、実に正しい。
少なくとも、少子化のトレンドのまま未来の国家像を描くためには、少なくともこれから数十年にわたり、年金の負担者世代に膨大な負担を背負ってもらわなければならないことくらい、「自称ジャーナリスト」には想像できるだろうが。つまり、少子化のトレンドのまま新しい国家像を描くべきなのか、それとも少子化のトレンドを食い止めるべきなのかという問題は、どんなに過小評価しても、「立派な政策論議」であり、どんなに柳沢大臣が憎たらしくても、この発言だけで「バカなこと言ってるんじゃない!大臣やめろ!」と感情的に叫ぶことのできる次元の話ではない。
さらに、この「生まれてこないのは大変だ」というセリフを、「産まないのはおかしい」という発言とかぶせて使うことで、視聴者に柳沢大臣に対するネガティブな印象を不当に植え付けようとするその姿勢…このバカは、ジャーナリストとしての恥や自制心など知らないらしい。あえて言おう。こいつはカスであると!
4. (毎日新聞の何か TBS系で岸井成格と交代でツートップを組んでいる岩見隆夫) この人には、国策として子供を産んでくれればいいじゃないかという気持ちがあると思う。その認識は戦前のものであり、意識としては化石レベルだ。1日でも早くやめるべきだ。こういう閣僚が国会にいる中で国会審議に応じられないという野党の考えは、現時点では私には全く正しいと思える。野党の審議拒否は、全くおかしいとは思わない。
→ …このオッサンはもう少し冷静だと思っていたが…さすが毎日さん。いつも裏切ってくれるぜ。
大谷への反論に似ているが、この発言のどこをどう読めば、「国家のために子どもを産まなければならない」という「義務」を「国民に負わせる」ような主旨を読み取ることができるのか。
さらに、国民へ義務を押しつけるような主旨の発言かどうかとは全く別次元のものとして、マクロ的には、少なくとも年金負担の面で「子どもが少ないと困る」ということは事実だ。この2点を混同して論じているのは、「マクロ経済」という発想を知らない高校生レベル以下の発言と言わざるを得ないが…。だめっぽいね。
5. (テレビ朝日コメンテーター 三田園訓 ニュースステーションの最後の方にいた。よく出世したもんだ) この発言は、「機械的に産みなさい」と言ってるわけですよ。
→ …テレビ朝日もずいぶんとド級の穀潰しを「自社コメンテーター」として大切にしているものだ。
小学校の国語からやり直せ。
6. (再び、大谷昭宏) 戦前は、国のために子どもを生ませた。戦後は、子どものために国が何ができるかという点で大きく転回している。この発言は、前者そのもの。もう厚生労働大臣としては認識が全く違う。「任にあらず」ですよ!
→ しつこいが、「国のために女は子どもを産め!」という「義務感」はどこから読み取れるの?これ以上の批判は私も疲れた(笑)。
7. (再び、岩見隆夫) もう政局問題になっちゃってるんですよ。
→ えーと、「ゴネたもんがち」の言い換えに過ぎませんが。下等なチンピラと同じレベルの発言だと、ご自分で気づいていますか?
8. (それでもまだ言い足りないのか、岩見隆夫) こういう状況の下で、国民に「がんばれ」というのは、「政治センス」的にはだめですねこりゃ。
→ 「センスがないからダメ」って…。岩見隆夫の「センス」ってどのくらいのものなの?野党3党は明日から、あなたの応援とは裏腹に、審議拒否を解くのですよ。3日先の政局も読めない政治評論家が高らかに語る「センス」とは一体どのくらい高邁なものなのかねえ?
もういっちょ。「こういう状況」って何?柳沢大臣がこの発言をしたときに、柳沢大臣に何か逆風が吹いていたっけか?これは素でわからん。
…というわけで、私としては、どういう批判を想定しようとも、柳沢大臣の発言が、野党の審議拒否を正当化しうるほどの重要性を持つものとは受け止められない。少なくとも
>「女性蔑視(べっし)の発言であり、閣僚、政治家はおろか人間として許されない暴言」
にはならないという結論を、できるだけ言葉を尽くして語ったつもりなのだが、皆さんご理解頂けたであろうか。
この結論にご同意頂けるのであれば、今回の野党の醜態が、本業をボイコットした上でちゃっかり歳費という名の給料だけはもらっておこうとする「ダニ行為」であることもおわかりいただけるであろう。かえすがえすも、ダニには失礼だが。
そして、このダニ行為に、あの国民新党も参加していたことも私は決して忘れない。文脈も考えず、ただ国民を「柳沢叩き→安倍叩き」という雰囲気に巻き込もうとするのは、ダニ左翼政党だけで十分である。保守の沽券にかけても、やるべきことではなかった。
この点では、共産党が意外にまともな戦略を取っていた点も覚えておこう。ただし、共産党も「早く柳沢大臣を罷免して、国会を正常化すべきだ」という論法を取っていたこともセットでな。
話は少し変わるが、私の信条の一つが「中途半端なサヨクが一番バカで始末が悪い」である。まさに、1989年、消費税導入法案において、野党の何の意味もない牛歩戦術を番組を挙げて礼賛し続けた久米宏や、「雰囲気に流されている今の日本は右傾化をしている」と書きまくっている香山リカなどがその代表である。
今回のスパモニでの、かわいそうな人たち(橋下氏を除く)による「言葉狩り大会」の情けないていたらくは、例えば香山リカが、自著などでさんざん警鐘を鳴らしてきた、
「理性的に思考せずに『雰囲気』に流されることで、日本が右傾化しつつある」
という現象そのものである。しかし「右傾化」が「左傾化」の間違いであることは、香山リカ自身が「中途半端サヨク」なだけに、決して理解できないだろう。
ここ数ヶ月であろうか、このブログでの私の言葉遣いが一層荒れている(と自覚している)のは、
・首相の靖国参拝反対
・教育基本法改正反対
・安倍内閣は「戦争がやれる国づくり」を目指す内閣
などとのうのうと語っている「中途半端サヨク」連中の発言や思考が、何ら理性的な思考に基づくものではなく、単なる「雰囲気」や「言葉狩り」レベルに過ぎないものに思えて仕方がないからだ。いじめをさんざん問題視している大人たちが、しかも「国会議員」たちが、全く理解不能な「雰囲気」を自ら作り、その「雰囲気」の中で平気で「言葉狩り」という名の「いじめ行為」を繰り返す…。そりゃ子どもたちの世界観は大きく壊れると、サヨク連中は本当に気づかないのか??
教育基本法とは全く関係ない次元で、今回のダニ野党の醜悪な行動は、大人たちが「いじめはやめろ!」と発言するときの説得力を大きく、大きく落とした。それだけで私は、ダニ野党の連中は万死に値すると思うが、読者諸氏はいかが考えるだろうか。
ダニ野党の第2ラウンドが始まったようだ。「子どもを二人以上産みたいと思っている若者が多いのは健全だ」発言に対して。これについてはまたゆっくり書くことにして、今日は香典代わりに、ソクラテスの言葉を贈ろう。
彼は何も知らないのに、
何かを知っていると信じており、
これに反して私は、何も知りもしないが、
知っているとも思っていない。
橋下弁護士は、この「言葉狩り大会」の中、よく孤軍奮闘していた。もしこの状況をもう少し早く知っていれば…もう少し早くからガンガンに記事を書いていただろう。
今日も大変長い文章におつきあいいただき、ありがとうございましたm(_ _)m
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※ ネットで調べると、橋下氏は金曜日のコメンテーターとのこと…リサーチ不足だった。
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