ふたたびykimata氏より間接的にオファーを頂いていた(爆)この話題であるが、授業で話したこともあり、私も「ほっとけない」状態になってしまった。ykimata氏にはいつもいろいろな刺激を与えて頂き、感謝に堪えない(本音よ)。
私の記憶が正しければ、7月くらいからこういうページで常に上位を占めてきた「ほっとけない世界のまずしさ」キャンペーンであるが、ようやく秋らしくなってきたこの時期になっても、ランキング上位はほとんど動かない。私は当時から、あえてこの話題には触れないようにしてきた。だって…偽善のニオイがプンプンしてたから。このブーム(フジテレビによると、何しろ日本でも200万個売れたそうだから。ホントカ?)に賛同する人に対し、私が言いたいことをできるだけ簡潔に書くとこういうことだ。
要するにおしゃれにいい人ぶりたいんだろ?…?(以下、この結論に至った理由を書く)
「おしゃれだから買うのではない!」という人は、上にイメージを貼り付けた「白河バンド」を、1500円で買ってくれ。希望者はgooのIDを取得し、コメント欄へ意思表示を。なあに、世界の貧困をなくすために本気で行動することに比べれば、そのくらい全然めんどくさくないでしょ?私のお手製だ(現物は、イメージと違う場合があります)。ホワイトバンドとは違い、そのうちの500円は、コンビニを通して必ずユニセフに募金するから、着実に発展途上国への寄付となる。え?いらない?ってことは、ホワイトバンドが「おしゃれ」だから買うんでしょ?ホワイトバンドは、そのうちの一円も途上国への寄付にはならないんだから。寄付をしない方のグッズの方がほしい!ということは、寄付をするかどうかとは関係なく、君はホワイトバンドが欲しいということなんだから、「おしゃれだから欲しい」ということなんじゃないの?
ホワイトバンドが募金活動ではないというのはどういうことですか? (例のホムペより)
「いい人ぶりたいんじゃない!このホワイトバンドをきっかけとして、少しでも周りの人たちと貧困について考えたいのだ!このバンドは、そういう意思表示の印なんだ!」という人は、手首にホワイトバンドをしていなければ、世界の貧困について考えたり語ったりすることのできない頭と心の弱さをまず直すべきである。まるで、「最先端の電子辞書がなければ勉強できないじゃないですかぁ?」などとほざくバカガキと同じではないか。実際にそんなバカガキはまずいないにもかかわらず、大の大人が、世界の貧困に関しては、「このバンドがないと話題にしづらい」とは、情けないことこの上ないとしか言いようがない。
悪いことは言わない。世界の貧困を少しでも直したいのなら、その300円、コンビニでユニセフに募金しな。そちらの方が、貧困撲滅に対する貢献度ははるかに高いから。
「いや、募金は一回でも、この意思表示はバンドをしている限り、永久に続けられる」と言うのであれば、さっき紹介した白河バンドを買ってくれ。こちらも、このバンドをしている限り、貧困撲滅へのメッセージになるから。ホワイトバンドをいくらしていても、日々貧困撲滅への意識を継続しなければ、ファッション以上の何の意味もない。だとしたら、身につけているモノは、正規品のホワイトバンドである必要は全くないのだ。
え?「白河バンド」を買いたいが、1500円だと高い?300円だから手頃なのだ?だったらここをご覧なさい。ヤフーオークションで「ホワイトバンド」で検索をかけると…なんじゃい。300円を超える値段で入札が入ってるの何のって…中には、「家族向け!3サイズ合計3個!正規品!」が、現時点で「2000円」の値が付いている…1個あたり700円弱か。しかもこれからさらに値段が上がるかも(現時点で、あと15時間だそうだ)。もしや、「3人揃って偽善家族で?す!」とでも自慢したいのか?キモチワルイ…○| ̄|_
このオークションの流れを見る限り、値段はそんなに関係なさそうである。偽善をオークションで買う…気持ち悪い時代になったものだ。このブームが盛り上がれば盛り上がるほど、先進国ではいかにカネが余っているかを途上国に見せつけることになるとは、いやはやとんだ皮肉である。
このように考えを進め、上記の?のような結論に至ったのだが、論理的におかしいところがあったらご指摘頂きたい。このブームに乗っている人々がどういう論陣を張ろうとも、ホワイトバンドを買うための金額を直接寄付をしたときと比べ、確実に300円分は寄付額が低くなる、という論理は反論可能だろうか。
こう考えていくと、実は「かっこよさげだからつけてるだけで、貧困なんか興味ないもーん」という意見が、論理的主張としては一番「堅い」。しかしそういう人も、周りから見れば偽善者と見なされるリスクは知っておいた方がいいかもしれない。あ、とんだお節介か?(笑)
しかし、「開き直り偽善者」のためのこういうブームって…貧困にあえぐ、当の途上国の人々にとってはどう見えるんだろうね。
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さらに細かく分析してみよう。このページでは、主催者は「NGO(non- governmental organization、非政府組織)」の連合体であり、「NPO(nonprofit organization、非営利組織)」の連合体であるとは決して主張していない。彼らが自らを「NPO」と言っていない限り、非政府組織であればどのような「営利団体」であっても、「詐欺」には当たらない。このあたりが彼らが巧みに作った「詐欺にならないシカケ」であると私は考える。
いろいろなページを見ても、NGOの定義は全く曖昧なままだ。いくつかのページでは、「NGOとは国連憲章71条に明確に定義されている!」と大いばりだが、当の国連憲章71条はこうである。
第71条〔民間団体〕
経済社会理事会は、その権限内にある事項に関係のある民間団体と協議するために、適当な取極を行うことができる。この取極は、国際団体との間に、また、適当な場合には、関係のある国際連合加盟国と協議した後に国内団体との間に行うことができる。
…どこに「NGO」の定義が????少なくとも私には読み取れない。
こんな状況だから、例えばマクドナルドでさえ、自らを立派な「NGO」と主張しても、法的には何ら問題はないだろう。
NPOと言わずに、わざとNGOと言う。うまいね。
このキャンペーンを今年の終わりまで続ける(=今年の終わりで打ち切る)というのもうまいね。貧困を減らす決意が大切という基本コンセプトであれば、貧困が減る度合いで明確に目標を設定し、その目標が達成されるまでやり続けるべきだが…???
日本に限らず、衣食満ち足りた先進国の非貧困者層(あえて中流以上とは言わない)は、この手の「絶対的に良いことネタ」には極めて弱い。このページのCMに出てくるように、この300円のうち、1円も寄付に回されないにもかかわらず、中田英寿や村上龍、中村勘三郎や藤原紀香たちの「著名人」が3秒に一回、指をパチンと鳴らすことで「世界では、3秒に一度、子どもが死んでいる」というメッセージを示すとは…マジでやるにはあまりにも愚かすぎる。あらら…ミスタービーンまで…。彼らに対する見方が変わった。少なくとも中田英寿や村上龍は、もう少し頭がいいと思っていた。
指パッチンフィルム参加者(おすすめリンク2より)
- 桜井和寿
- 中田英寿
- カヒミ・カリィ
- 北島康介
- SHIHO
- TERU
- 中村勘三郎
- 一青窈
- 藤原紀香
- Misia
- 宮沢和史
- 村上龍
- 柳楽優弥
私としてはぜひこのキャンペーンを、故ポール牧氏がご存命中に、中心になってやって頂きたかったと思っている。あの「元気が出るテレビ」で昔似たような企画をやっていたように、「3秒に一度指パッチン24時間耐久!」ぐらいの突き抜け度がほしい。このキャンペーンは、ギャグとして見なければ私には耐えられない。
来年の今日、ホワイトバンドをつけている人は何人いるだろうか。
おすすめリンク
おすすめリンク2(ホワイトバンドの問題点)
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