偽善ビジネス考

2005-12-27

「送料+手数料」133万円の行方は?<安藤美姫偽善者イカリング

 今季はめっきり不振の安藤美姫だが、トリノへの出場を決めて安心できたせいか、昨日、例の偽善者イカリングの「売上全額」をユニセフに寄付したとのこと。

http://www.miki-ando.jp/shopdetail/001000000001/order/ <安藤美姫HP,トゥインクルバンドのページ

(引用ここから)

<安藤美姫公式ホームページ事務局より>22日正午を持って終了しましたTwinkle Band販売ですが、合計6637本という本当に沢山のご賛同を得ることができ、誠にありがとうございました。26日に安藤美姫本人が(財)日本ユニセフ協会を訪問し売上金全額1,991,100円(6637本×300円)を寄付させていただきましたので、ここにご報告いたします。なお12月8日?22日にお申込みいただきました皆様の発送は同月28日を予定しておりますが、上記寄付金額には上記期間にご賛同いただきました全ての皆様の売上金を加算いたしております。この度は本当に多くのご支援ご賛同をいただきまして重ねて御礼申し上げます。

(引用ここまで)

 一見すると、売上金額全額を寄付しているから、「安藤美姫ってただのバカじゃないんだなー」と思わせるのに十分なイメージ向上作戦に成功したように見える。しかしながら、当ブログで11/19日にこのページをとりあげたとき、

まねっ子偽善者イカリング、今度は安藤美姫キタコレ

「送料+代引き手数料」で、「200円かかる」ということを前提に、安藤サイドはこの偽善者バンドを売っていた。上記の記事でも、慈善事業を行おうとしているにもかかわらず、この200円は不透明だということを指摘した。

普通は、2個以上買えば送料は安くなる。それが当たり前。

 というわけで、私としては、この 「送料+代引き手数料」とやらの総額、200円×6637本=132万7400円がどうなったのかをぜひぜひ知りたい。この金額のいくらをどう使ったの?

 …もしや、今季のこれまでの成績と共に、うやむやにするつもりなのだろうか。

 

今回の一件を通して、少し売れただけですっかり天狗になり、(現時点で)本業が不振になったという典型的な「天狗バカ」となってしまった安藤美姫という像が私の中で完全にできちゃったな。周囲の人材層が薄いということでもあろう。結局、「哀れな子どもに群がるバカ大人」という構図かね。

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2005-10-08

ホワイトバンド集団の、驚くべきマニフェストの中身

 偽善者イカリング(ホワイトバンド)問題は「下火」になりつつあると言われるが、昨日(10/7)電車内でたまたま聞いていた、TBSラジオ「荒川強啓デイキャッチ」でもイカリング問題を採りあげていた。題して、「善意をファッションにするのは是か非か」というテーマで聴取者から意見を求めていた。この問題提起が適切だとは全然思わないが、ネットからさまざまなマスコミへ、このネタの「温度」が着実に伝わっている証拠だと思った(これも一概にいいことばかりではないが)。

 今回考えたいのは、例のページに貼り付けられている「マニフェスト」についてだ。

 元々かなり長いし、ひたすら長く書くことで読者から読む意欲を削ごうという意図も感じられるが、マニフェストのページの中から、この集団が具体的に求めている要求の部分を抜き出してみる。

 

(引用ここから 字の大きさはそのまま、箇条書きの番号付けは私が行った)

2005 年、私たちは、
「日本政府は貧困削減に
向けて求められる責任を
果たします」
と小泉首相が明言する
こと
を求めます。


私たちが求めること

世界の貧困をなくすために特に重要なのが
?「援助の量と質の向上」、
?「返済不可能な債務の無条件帳消し」、

そして?「不公正貿易の抜本的改善」3つです。
そのうち、私たちは、特に2005 年においては、
?「援助の量と質」に関する具体的な進展を求めます。

私たち「ほっとけない世界のまずしさ」キャンペーンは、この2005 年に、援助に関して次の5つを日本政府に求めていきます。

1 貧困削減のために援助の額を増やすことが責務であること。国際目標である?対国民総所得比0.7%達成に向けた具体的な日程を明らかにすること。

2 援助のあり方を見直し、貧困削減を中心とした援助に配分し直すこと。エイズや基礎教育など社会開発分野への支援を拡大し、?アフリカ支援を拡充すること。

3 草の根のキメの細かい貧困削減活動を充実させるために、これまで以上に途上国の市民社会やコミュニティの参加を促進し、支援強化に取り組むこと。

4 援助のプロセスの透明化と途上国政府のガバナンスの向上をはかること。

5 これらが継続的に実践されるように、理念の明文化(ODA 基本法の制定)や実施の一元化(?援助庁の設立)など、具体的な制度改革の検討を始めること。

これらを達成するために、私たちは、?小泉首相が『日本政府は、貧困削減に向けて求められる責任を果たす』と明言すること、ならびに、日本政府が『政府開発援助の目的は貧困の削減である』とはっきり認めることを求めます。

(引用ここまで)

 この中でも、彼らなりに具体的な「要求」をしていると思っているであろう部分(回りくどくてごめんな。でもそうとしか表現できない)は赤い部分であると言えよう。まずは???に注目する。

>?「援助の量と質の向上」

 全然具体的ではない。マニフェストとは、具体的な数値目標を設定し、いつまでに達成できるかを明確に示したもの(byマニフェストブームを作った民主党)のはずであるが。

>?「返済不可能な債務の無条件帳消し」

 「返済不可能な債務」とは、「債務」全てを指すのか、債務の中の「返済不可能な部分」を指すのか不明。この部分の意味が後者だったとしても、さらに「返済不可能な債務と返済可能な債務の線引きはどうするの?」という問題がのこる。さらにだめ押しで、この線引きは極めて難しい問題である。そういう難しい問題を、基準も示さずさらりと書けるこの鈍感さ…いや、無責任さと言うべきだろう。賛同者から資金を募ろうというのであるから。

>?「不公正貿易の抜本的改善」

 上と同様に、「不公正貿易」とは何か、定義や基準が全くわからない。

 ちなみに、「公正な貿易」を「自由貿易」と定義すると、公正な貿易とは、途上国にとって極めて厳しい貿易条件である。効率よく安価にモノを生産できるのは断然先進国の方だから。

 だとすると、「公正な貿易」とは何かが極めて重要であるにもかかわらず、この集団はその定義を何も行っていないということになる。これが「マニフェスト」なのだろうか?

>?「援助の量と質」に関する具体的な進展

 「具体的な進展」の中身がわからない限り、それは「抽象的な要求」に過ぎない。したがって、この主張は、何も言っていないのと変わりない。

 

 そこで、100歩譲り、これらの???を具体化したものが、以下の???だと解釈すると…

 

>?対国民総所得比0.7%達成に向けた具体的な日程を明らかにすること。

 ふむ。ここ(財務省ホムペ)を見ると、

・今の日本の国民総所得は500兆円であり、

・2004年度において、開発途上国への支援金は1兆2000億円程度であり、これは国民総所得の0.24%ということだ。これを0.7%に上げるということは、

・この集団は、現状より、さらに援助金を2.3兆円増やせと言っているわけだ。

・これを増税でまかなうとすると、納税者が6500万人だとすると、納税者一人あたり、さらに35000円を払わせ、途上国へ送れということか…なるほどね。

 確かに、この部分は極めて具体的だが、彼らがこういう主張をしてるって知ってた?芝公園でアホみたいにホワイトバンドで遊んでいた、あのイベントは、

 納税者一人あたり、さらに毎年35000円出せ!という運動だったわけか。いやぁ、一個300円の重みはすごいね(笑)。

 

>?アフリカ支援を拡充する

 これだけ支援金を増やした上で、アフリカ支援を拡充?全くリアリティがない。彼らは、本気でこういう主張をしているのだろうか?

 

>?援助庁の設立

 …今の日本では、公務員改革を行い、必死に「小さな政府」にしているのだが、この集団はそれには反対なわけね。増税をできるだけしないでという仮定で考えると、日本国民の福祉を削減してでも、援助庁を作れ!という主張にしか読めない。

 

>?小泉首相が『日本政府は、貧困削減に向けて求められる責任を果たす』と明言すること、ならびに、日本政府が『政府開発援助の目的は貧困の削減である』とはっきり認めること

 「求められる責任」の意味が曖昧である以上、首相がこういう発言をしても何の実効性も持たない=意味がない。

 

 以上、細かく見ていくと、彼らが「マニフェスト」と称して語っていることは、少なくとも具体的に考えれば考えるほど、国民へ信じられないほどの金銭的負担増を要求するものである。300円のイカリングを買って偽善者ぶってご満悦の方々は、こういう彼らの主張を本当に、「知り、理解している」のだろうかね?

 

 その300円は、「将来私は毎年35000円、途上国支援のためだけに日本政府へ税金を多く払う意思表示の証」なわけだな(笑)。ま、私はそんな意思表示をするつもりはないが。

 

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2005-10-07

「ホワイトバンドは『募金』と書いていないから云々」 論を考える

 例の偽善者イカリング(ホワイトバンド)についてのさまざまなブログを読んでいると、少なからず目につくのが、

「あのサイトのどこにも、『募金』とは書かれていないから、『詐欺』というのはいかがなものか」

 という声である。そこで、彼らの言葉遣いを検証してみよう。

>ホワイトバンドは「貧困をなくす政策をみんなで選択する」意思表示の証です。これまでの募金活動とはちょっと違います。

例のページ、表紙の言葉)

 

 ポイントは、 「これまでの募金活動はちょっと違います」という言葉を読み、多くの人が「募金ではない」と解釈するかどうか であろう。

 

 公平に思考実験をするために、「募金活動」という言葉を別の名詞に置き換えよう。例えば、新しいお菓子の宣伝で、

「これまでのガムとはちょっと違います」

というキャッチフレーズを見聞きしたとき、一般人は、

「その新しいお菓子はガムである」…? と判断するか、

「その新しいお菓子はガムではない」…? と判断するかどうかである。

 

 みなさんはどちら?…私は当然?だが。世の中の「多数派」は、?ということなのか?間違って偽善者イカリングを買ってしまった負け惜しみの多数派やいわゆる「工作員」が、強引に?を主張するのならよくわかるが(笑)。

 

 抽象化して考えてみても、「これまでの○○とはちょっと違う」という表現の意味は、「『○○』というカテゴリーを維持しつつ、バージョンアップしたり新しい要素を付け加えるなどの加工を行った」という意味で捉えるのが「自然な解釈」だと思う。その際、いくらバージョンアップをしても、「○○」の特性は失われていないという前提でこのキャッチフレーズを解釈するのも「当たり前」であろう。

 なぜなら、「○○」の特性が失われているときは、

「これはもう○○とは呼べない」

などの別の言葉を使うことが予想できるからである。例えば、先ほどのガムの例で言えば、噛んだらなくなり、食感もガムっぽくないのだが、化学的にはガムであるような新しいガムが開発されたとき、きっと

「これはもう、ガムとは呼べない」

「ガムとは全く違うお菓子と思ってください」

などのキャッチフレーズが使われるであろう。つまり、何らかの形で「ガムではない」ということを印象づけようとする言葉遣いをするであろうと予測できる。それをわざと紛らわしい言い方をしているところを見ると、そこには何らかの意図を感じざるを得ない。すなわち、「募金の一種」と思わせる意図である。

 

 こうして考えてみても、あのホムペの、「これまでの募金活動とはちょっと違います」という言葉は、(少なくとも集めた資金の一部は)募金活動(として使われるもの)であると、多くの人が十分に誤解する可能性のある表現であると私は考える。

 

 ちなみに、「ホワイトバンドは『貧困をなくす政策をみんなで選択する』意思表示の証です」という言葉があらかじめついていることは、「これが募金ではない」ことを示す何物でもない。「?の意思表示であって、募金ではありません」となぜ書かないのだろうか。ここにも詐欺的な意図を感じる。

 

 「他のページには『募金ではない』と明記している」という反論も、できるだけ購買者に見やすく、わかりやすい表示を心がけるべきであるという「広告の価値観」を完全に無視したものである。そういう論理を掲げる者は、「CMやコンビニで現品だけを見て買った購買者は、インターネットHPを見ていないから『自業自得』だ」という論理でものを考えているのか?まさに「工作員必死だな」の極みと言う他はない。

 

 この熱狂的な偽善キャンペーンを支持する「ネットでの書き込み人」の中には、単に

? だまされて買ったのだが、認めたくなくて必死に自己正当化をしている。
? 他人がなんと言おうと、自分がこのイカリングを買ったことは正しいと思っている。

という二グループ以外に、

? ?や?のふりをして、この運動をしつこく煽っている連中

がいるような気がしてならない。何しろ、表紙の言葉でさえこれだけ意図的なものを感じるのだから。これ以外にも様々な「意図」がある、と推測するに十分だろう。

 

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2005-10-06

「エコ」と言えば何でも許されると思っている頭の悪い連中のバカ騒ぎ

 偽善者イカリングに限らず、「エコ」の名の下に、好き放題私利私欲をむさぼる連中がいる。

「モーニング娘。“熱っちぃ地球を冷ますんだっ。”文化祭2005」in 横浜

主旨(以下引用)

当イベントでは、モーニング娘。松浦亜弥、Wなどのハロー!プロジェクトのメンバーたちと一緒に

「地球の温暖化問題とは何か?」

「このまま温暖化が進むとどうなるのか?」

「どうすれば温暖化をくいとめる事ができるのか?」

などを楽しく学ぶことによって、地球環境を自分たちの手で守っていくことの重要性を実感してもらえるイベントです。

ハロー!プロジェクトのファンの皆様はもちろん、小さなお子様やご家族連れにも、会場内でエコについて学びながら、ステージやお食事も含めて1日中楽しんでいただけるイベントになっています。

(引用ここまで)

 これだけ大規模なイベントを開かなければ、地球温暖化に対して学べないという現状の方がはるかに情けない。

 開いた口がふさがらないのは、以下のグッズである。

>9.エコタオル 価格: ¥1500 竹繊維でできた、地球にやさしいエコタオルだよ!

  …わからん。竹繊維でできていれば、地球に優しいのか?タオル自体の使用をどうすれば控えられるかを考えるのが「エコ活動」ではないのか???

>10.生写真46枚セットA 価格: ¥4600

 生写真や、生写真+グッズのセットだけでも10種類前後あるが……こちらは、エコとは全く関係がない。ただの便乗商法である。

 んでもって予想通り、得られた収益の行き先はどこにも説明がない。

 

  それにしても、「福祉」や「エコ」と言えば、どんなムダも許されると思ってるのかねえ。こういうイベントにいそしんでいく連中は、偽善者イカリングをまじめに買う連中と同様に、こう言うのだろうな。

「考えるきっかけになるんだから、よくね?」

 きっかけになりさえすれば何でもいいのか?だったら戦争でさえも、「平和について考えさせてくれるきっかけになるのだから、こんなにすばらしいことはない」と肯定できるのだろうかね?

  ま、売る方も買う方も、考えの薄っぺらさという点では「お似合い」であるから、マーケティング的には大成功ということなんだろうな(笑)。

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2005-10-04

近所のコンビニに例のイカリング再入荷記念

例のサイト

1円も募金にならない、こんなしょーもないものが、

200万個も売れたそうです。

「僕にも何かができる」、「偽善でもいい。とにかく行動しよう」

そんな勘違いで。

この状況を変えるには、

「いいことしてるんだからよくね?」という頭の弱さではなく、

「ホワイトバンドはインチキだ」というあなたの声が必要です。

善意をただの食い物にする、ホワイトバンド運動を批判し続けましょう。

月に一度は、コンビニでユニセフに300円募金をしましょう。

その300円は、確実に募金として、最貧国に届きます。

 

 

秋の空 オークションで 偽善買う (字足らず)<例のホワイトバンド騒動 (当ブログ 9/17の記事)

 

 未だにここを見ると、「だっていいことなんだから」という勘違い系の文章を多く見かけます。

 300円の内訳をご説明します。 (例のサイトより)

ホワイトバンドの売上の半分弱は世界の貧困をなくすための活動費に使われます。

と言っているにもかかわらず、

(引用ここから)

44%

世界の貧困をなくすための活動費

広報活動費(媒体制作費、デザイン費、編集費等) 、媒体費(メディアの活用) 、イベント制作費、番組制作費、WEB製作・メンテナンス費、ホワイトバンド問合せ対応等事務局費、政策研究・調査、アドボカシー活動、市民社会組織のネットワーク構築、貧困の解消に向けた取り組みに関する啓発活動(地球市民教育・開発教育を含む)

23%

ホワイトバンド原価および製作経費

ホワイトバンド製作費、台紙・パッケージ・梱包材制作費、ホワイトバンドと台紙デザイン費、店頭ディスプレイボックス製作費、梱包作業費、物流費(海外工場から日本側倉庫輸送費、関税、通関費など) 、ホワイトバンド製作・企画管理費(工場視察・工場選定・品質管理・生産システム構築・倫理チェックど) 、管理保険・PL保険

33%

ホワイトバンド流通費

流通輸送費(倉庫→卸→小売)、倉庫費(倉庫保管料・入庫料・出庫料・検品料など)、販売店手数料(卸/小売)、流通システム構築費

(引用ここまで)

 

 どこを見ても、ビタ一文、救援の対象国としている「最貧国」に行かないのはなぜですか?全て、募金者側の「収入」として、募金者側たちに「利益分配」されるのはなぜですか?

なぜ、「100% 我々の利益」と書かないのですか?

 

 

 マジで腹立ってきた。「世界の貧困をなくすため」に、都心でパーーーーーッとどんちゃん騒ぎするための募金でも始めようか?あ、9/10に実際にやってる奴等がいたな(笑)。

 

 

 ところで、未だに「白河バンド」、申し込みゼロだな。

 

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2005-09-17

秋の空 オークションで 偽善買う (字足らず)<例のホワイトバンド騒動

 ふたたびykimata氏より間接的にオファーを頂いていた(爆)この話題であるが、授業で話したこともあり、私も「ほっとけない」状態になってしまった。ykimata氏にはいつもいろいろな刺激を与えて頂き、感謝に堪えない(本音よ)。

 私の記憶が正しければ、7月くらいからこういうページで常に上位を占めてきた「ほっとけない世界のまずしさ」キャンペーンであるが、ようやく秋らしくなってきたこの時期になっても、ランキング上位はほとんど動かない。私は当時から、あえてこの話題には触れないようにしてきた。だって…偽善のニオイがプンプンしてたから。このブーム(フジテレビによると、何しろ日本でも200万個売れたそうだから。ホントカ?)に賛同する人に対し、私が言いたいことをできるだけ簡潔に書くとこういうことだ。

 

 

要するにおしゃれにいい人ぶりたいんだろ?…?(以下、この結論に至った理由を書く)

 「おしゃれだから買うのではない!」という人は、上にイメージを貼り付けた「白河バンド」を、1500円で買ってくれ。希望者はgooのIDを取得し、コメント欄へ意思表示を。なあに、世界の貧困をなくすために本気で行動することに比べれば、そのくらい全然めんどくさくないでしょ?私のお手製だ(現物は、イメージと違う場合があります)。ホワイトバンドとは違い、そのうちの500円は、コンビニを通して必ずユニセフに募金するから、着実に発展途上国への寄付となる。え?いらない?ってことは、ホワイトバンドが「おしゃれ」だから買うんでしょ?ホワイトバンドは、そのうちの一円も途上国への寄付にはならないんだから。寄付をしない方のグッズの方がほしい!ということは、寄付をするかどうかとは関係なく、君はホワイトバンドが欲しいということなんだから、「おしゃれだから欲しい」ということなんじゃないの?

 ホワイトバンドが募金活動ではないというのはどういうことですか? (例のホムペより)

 

 「いい人ぶりたいんじゃない!このホワイトバンドをきっかけとして、少しでも周りの人たちと貧困について考えたいのだ!このバンドは、そういう意思表示の印なんだ!」という人は、手首にホワイトバンドをしていなければ、世界の貧困について考えたり語ったりすることのできない頭と心の弱さをまず直すべきである。まるで、「最先端の電子辞書がなければ勉強できないじゃないですかぁ?」などとほざくバカガキと同じではないか。実際にそんなバカガキはまずいないにもかかわらず、大の大人が、世界の貧困に関しては、「このバンドがないと話題にしづらい」とは、情けないことこの上ないとしか言いようがない。

 

 悪いことは言わない。世界の貧困を少しでも直したいのなら、その300円、コンビニでユニセフに募金しな。そちらの方が、貧困撲滅に対する貢献度ははるかに高いから。

 「いや、募金は一回でも、この意思表示はバンドをしている限り、永久に続けられる」と言うのであれば、さっき紹介した白河バンドを買ってくれ。こちらも、このバンドをしている限り、貧困撲滅へのメッセージになるから。ホワイトバンドをいくらしていても、日々貧困撲滅への意識を継続しなければ、ファッション以上の何の意味もない。だとしたら、身につけているモノは、正規品のホワイトバンドである必要は全くないのだ。

 え?「白河バンド」を買いたいが、1500円だと高い?300円だから手頃なのだ?だったらここをご覧なさい。ヤフーオークションで「ホワイトバンド」で検索をかけると…なんじゃい。300円を超える値段で入札が入ってるの何のって…中には、「家族向け!3サイズ合計3個!正規品!」が、現時点で「2000円」の値が付いている…1個あたり700円弱か。しかもこれからさらに値段が上がるかも(現時点で、あと15時間だそうだ)。もしや、「3人揃って偽善家族で?す!」とでも自慢したいのか?キモチワルイ…○| ̄|_

 このオークションの流れを見る限り、値段はそんなに関係なさそうである。偽善をオークションで買う…気持ち悪い時代になったものだ。このブームが盛り上がれば盛り上がるほど、先進国ではいかにカネが余っているかを途上国に見せつけることになるとは、いやはやとんだ皮肉である。

 

 

 このように考えを進め、上記の?のような結論に至ったのだが、論理的におかしいところがあったらご指摘頂きたい。このブームに乗っている人々がどういう論陣を張ろうとも、ホワイトバンドを買うための金額を直接寄付をしたときと比べ、確実に300円分は寄付額が低くなる、という論理は反論可能だろうか。

 

 こう考えていくと、実は「かっこよさげだからつけてるだけで、貧困なんか興味ないもーん」という意見が、論理的主張としては一番「堅い」。しかしそういう人も、周りから見れば偽善者と見なされるリスクは知っておいた方がいいかもしれない。あ、とんだお節介か?(笑)

 しかし、「開き直り偽善者」のためのこういうブームって…貧困にあえぐ、当の途上国の人々にとってはどう見えるんだろうね。

 

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 さらに細かく分析してみよう。このページでは、主催者は「NGO(non- governmental organization、非政府組織)」の連合体であり、「NPO(nonprofit organization、非営利組織)」の連合体であるとは決して主張していない。彼らが自らを「NPO」と言っていない限り、非政府組織であればどのような「営利団体」であっても、「詐欺」には当たらない。このあたりが彼らが巧みに作った「詐欺にならないシカケ」であると私は考える。

 いろいろなページを見ても、NGOの定義は全く曖昧なままだ。いくつかのページでは、「NGOとは国連憲章71条に明確に定義されている!」と大いばりだが、当の国連憲章71条はこうである。

 第71条民間団体

経済社会理事会は、その権限内にある事項に関係のある民間団体と協議するために、適当な取極を行うことができる。この取極は、国際団体との間に、また、適当な場合には、関係のある国際連合加盟国と協議した後に国内団体との間に行うことができる。

…どこに「NGO」の定義が????少なくとも私には読み取れない。

 こんな状況だから、例えばマクドナルドでさえ、自らを立派な「NGO」と主張しても、法的には何ら問題はないだろう。

 NPOと言わずに、わざとNGOと言う。うまいね。

 このキャンペーンを今年の終わりまで続ける(=今年の終わりで打ち切る)というのもうまいね。貧困を減らす決意が大切という基本コンセプトであれば、貧困が減る度合いで明確に目標を設定し、その目標が達成されるまでやり続けるべきだが…???

 日本に限らず、衣食満ち足りた先進国の非貧困者層(あえて中流以上とは言わない)は、この手の「絶対的に良いことネタ」には極めて弱い。このページのCMに出てくるように、この300円のうち、1円も寄付に回されないにもかかわらず、中田英寿や村上龍、中村勘三郎や藤原紀香たちの「著名人」が3秒に一回、指をパチンと鳴らすことで「世界では、3秒に一度、子どもが死んでいる」というメッセージを示すとは…マジでやるにはあまりにも愚かすぎる。あらら…ミスタービーンまで…。彼らに対する見方が変わった。少なくとも中田英寿や村上龍は、もう少し頭がいいと思っていた。

指パッチンフィルム参加者(おすすめリンク2より)

  • 桜井和寿
  • 中田英寿
  • カヒミ・カリィ
  • 北島康介
  • SHIHO
  • TERU
  • 中村勘三郎
  • 一青窈
  • 藤原紀香
  • Misia
  • 宮沢和史
  • 村上龍
  • 柳楽優弥

 

 私としてはぜひこのキャンペーンを、故ポール牧氏がご存命中に、中心になってやって頂きたかったと思っている。あの「元気が出るテレビ」で昔似たような企画をやっていたように、「3秒に一度指パッチン24時間耐久!」ぐらいの突き抜け度がほしい。このキャンペーンは、ギャグとして見なければ私には耐えられない。

 

 来年の今日、ホワイトバンドをつけている人は何人いるだろうか。

 

おすすめリンク

おすすめリンク2(ホワイトバンドの問題点)

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